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IPA 基本情報技術者試験とは

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2016/10/04 09:30

 基本情報技術者試験は、春と秋の年2回実施され、合計で毎年約14万人が応募するたいへん人気の高いIT試験です。ITエンジニアが最低限身に付けておくべき知識を一通り学べるため、学生さんや新入社員さんがよく受験しています。まさにプロとしての第一歩を記す資格といえるでしょう。

なぜ基本情報技術者試験を受けるのか?

IT エンジニアの国家試験

医師には医師国家試験があり、美容師には美容師国家試験があるように、ITエンジニアにも国家試験があります。それが、情報処理技術者試験です。情報処理技術者試験を受ける理由は、医師国家試験や美容師国家試験を受ける理由と同じです。特定の分野の専門知識を持ち、職業人として仕事を行う資格があることを示すためです。

情報処理技術者試験における基本情報技術者試験の位置付け

IT業界には、様々な職種があるため、情報処理技術者試験も、いくつかの試験区分に分けられています。その中で、基本情報技術者試験は、最も基礎に位置付けられています。試験に合格すれば、ITエンジニアに必要とされる基礎知識を持っていることを示せます。

情報処理技術者試験の試験区分
情報処理技術者試験の試験区分

情報処理技術者試験とITSSの対応

経済産業省が定めた「ITSS(IT Skill Standard、ITスキル標準)」というものがあります。これは、個人のIT関連能力を7つのレベルに分類したものです。次表に、ITSSのレベル、能力、および判定方法を示します。

個人のIT関連能力を7段階に分類したITSS
レベル 能力 判定方法
レベル7 国内のハイエンドプレイヤーかつ世界で通用するプレイヤーである 実務経験
レベル6 国内のハイエンドプレイヤーである 実務経験
レベル5 企業内のハイエンドプレイヤーである 実務経験
レベル4 高度な知識と技能を有する 高度試験
レベル3 応用的な知識と技能を有する 応用情報技術者試験
レベル2 基本的な知識と技能を有する 基本情報技術者試験
レベル1 最低限求められる基礎知識を有する ITパスポート試験

上位のレベル7、6、5は、実務経験で判定されます。プレイヤーとは、単に知識を持っているだけでなく、実際に業務を行っている人という意味です。世界(レベル7)、国内(レベル6)、企業内(レベル5)の順ですから、経験のあるシステムの規模が大きいほどレベルが高くなります。

IT企業に所属して何らかのプロジェクトに関わっていれば、レベル7、6、5のどれかに該当するのではないかと思われるかもしれませんが、そうではありません。ハイエンドプレイヤー、すなわちリーダー的な存在としてプロジェクトに関わっていなければ、レベル7、6、5にはならないのです。

ハイエンドプレイヤーではないなら、レベル4、3、2、1のいずれかになります。これらは、実務経験ではなく、情報処理技術者試験に合格しているかどうかで判定されます。ITパスポート試験に合格すれば、レベル1だと判定されます。しかし、レベル1では、最低限の知識を有することだけしか示せません。ITの専門家として業務を行うなら、知識だけでなく技能を有することも示す必要があります。そのためには、基本情報技術者試験に合格して、少なくともレベル2以上にならなければなりません。

本稿はこの本の第1章「受験ガイダンス」から抜粋しました

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著者:矢沢久雄
発売日:2016年11月17日
価格:1,814円(税込)

本書について

初学者がつまずく「テクノロジに関する基礎概念」分野を集中的にていねいに解説。基本情報技術者試験を初めて受験する方、他の学習書を難しいと感じた方におすすめです。午後試験の基礎力も養えます。著者はベストセラー書籍『なぜコンピュータはなぜ動くのか』の矢沢久雄さんです。


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